膏薬貼こうやくはり)” の例文
鼻の欠けたのや、目のクシャクシャや、跛足びっこや、膝行いざりや、膏薬貼こうやくはりが、おのおの盛装をらして持つべきものを持ち、哀れっぽい声を振絞って、江戸へ向って繰込むことのていが世の常ではありません。
大菩薩峠:20 禹門三級の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)