ほじし)” の例文
郭は珍しいさかなを献上するといって、鹿のほじしを出すふりをして、その手を斬り落し、翌日血の痕をつけて往くと、大きないのししであったから殺してった。
怪譚小説の話 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
……其時、手で、今してる様にさわって見たら、驚いたことに、おれのからだは、こんだ著物の下で、ほじしのように、ぺしゃんこになって居た——。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)