“胎児”のいろいろな読み方と例文
旧字:胎兒
読み方割合
たいじ77.8%
はらご11.1%
はらみご11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
(人間もその自然のもとにあるものなのに)範宴は自分に宿命した自分の秘密を、時には、不幸な胎児たいじのように不愍ふびんに思うことがあった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その前後から漁師の女房は妊娠して翌年の夏になって出産したが、それは醜い女の児で、そのうえ、顔には魚の胎児はらごのような赤い斑点があり、頭髪も縮れていた。
鮭の祟 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「……ナ……何だえ。その蟻とか……蠅とかいうのは……アノ胎児はらみごの足にたかっていた虫のことかえ……」
いなか、の、じけん (新字新仮名) / 夢野久作(著)