“胆吹”の読み方と例文
旧字:膽吹
読み方割合
いぶき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
胆吹いぶき上平館かみひらやかたの新館の庭の木立で、二人の浪人者が、木蔭に立迷いながら、語音は極めて平常に会話を交わしている——
大菩薩峠:38 農奴の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
胆吹いぶき、比良、比叡ひえい、いずれにある。先に目通りに水平線を上げた琵琶の水も、ほとんど地平線と平行して、大野につづく大海を前にして歩いているような気分です。
大菩薩峠:36 新月の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
外の闇というのは、御承知の通り、暁の部分に属するところの胆吹いぶきの山麓でありました。
大菩薩峠:36 新月の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)