考一考かういつかう)” の例文
数寄すきらせる奥座敷の縁に、今しも六七名の婦人に囲まれて女王によわうの如く尊敬せらるゝ老女あり、何処にてか一度拝顔の栄を得たりしやうなりと、首を傾けて考一考かういつかうすれば、アヽ我ながら忘れてけり
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)