縛引しょっぴ)” の例文
「伝二郎さん、敵討ちなら早えがよかろ。今夜のうちに縛引しょっぴいて見せる。親船に乗った気で、まあ、だんまりで尾いてくるがいいのさ。」
長屋中の弥次馬の波を分けて、橋詰のお番屋へ富五郎を縛引しょっぴいた藤吉と勘次、つくだにかかる新月の影を踏んで早くも今は合点小路へのその帰るさ。