“縁日物”の読み方と例文
読み方割合
えんにちもの100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どうせ縁日物えんにちものだから、大した植木がある訳じゃないが、ともかくも松とかひのきとかが、ここだけは人足ひとあしまばらな通りに、水々しい枝葉えだはを茂らしているんだ。
奇怪な再会 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
四五日後折柴せつさいと話してゐると、底に穴を明けた瀬戸せとの火鉢へ、縁日物えんにちもの木犀もくせいを植ゑて置いたら、花をつけたと云ふ話を聞かせられた。さうしたら又牛込で遇つた女の事を思ひ出した。
雑筆 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)