緩怠かんたい)” の例文
「いつまで経っても婆アも娘も出て来ねえ。あっしもつい緩怠かんたいしやしてね、何ごころなく眼の前の壁を見たと思いなせえ。」
緩怠かんたいと云えば家中一統の緩怠で、河内介一人が責められるわれはない。
「叱りおくぞ。近ごろ、緩怠かんたいきわまる!」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)