“紫虚観”の読み方と例文
読み方割合
しきょかん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やがて、紫虚観しきょかんをくぐる。訪鉦ほうしょうを鳴らすこと三打。青衣の童子がひとり出て来て、来意を問う。待つことしばし、ふたたび現れて。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
取りつくすべもなかったのである。悄然しょうぜんと三名は“紫虚観しきょかん”の門を去って、黙々とよいの星明りの下を帰って行った。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
たぶん羅真人に可愛がられて、当分、紫虚観しきょかんに居れと、止めおかれてしまったものでございましょう。……あの天殺星に修行を積ませ、もすこしめておかねばならんという思し召しから。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)