“筵張”の読み方と例文
読み方割合
むしろば100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
八月なかばの夕日は孤城を囲んだ大軍のように筵張むしろばりの小屋のうしろまでひた寄せに押し寄せて、すこしのすきもあらば攻め入ろうと狙っているらしく
両国の秋 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
小屋は八つ山のがけの上、花時をけると、ひどく閑静な場所ですが、それでも街道から見通しで、高輪たかなわからも品川からも足場の良いところ、——そこにほう五間ほどの筵張むしろば
勿論、丸太に筵張むしろばりの観世物小屋同様のものであるが、その土地相応に繁昌していたのである。
半七捕物帳:54 唐人飴 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)