笈吊おいつる)” の例文
笹が少なくなって石楠しゃくなげ御前橘ごぜんたちばな岩鏡いわかがみ苔桃こけももなどが下草に交って現れる。左に近く笈吊おいつる岩の絶壁を仰ぐようになると直ぐ峠の頂上である。十日程前には紅葉が盛りであったという。
秋の鬼怒沼 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)