“竜門”の読み方と例文
旧字:龍門
読み方割合
りゅうもん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
生れて間もない私が竜門りゅうもんの鯉を染め出した縮緬ちりめん初着うぶぎにつつまれ、まだ若々しい母の腕に抱かれて山王さんのうやしろの石段を登っているところがあるかと思うと
厄年と etc. (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
すると、琴中に竜門りゅうもんの暴風雨起こり、竜は電光に乗じ、轟々ごうごうたる雪崩なだれは山々に鳴り渡った。帝王は狂喜して、伯牙に彼の成功の秘訣ひけつの存するところを尋ねた。
茶の本:04 茶の本 (新字新仮名) / 岡倉天心岡倉覚三(著)
竜門りゅうもんの琴を、なんのかいもなくかき鳴らそうとした楽人のごとく、ただおのれを歌うのみであるから、その作品は、科学には近かろうけれども、人情を離れること遠いのである。
茶の本:04 茶の本 (新字新仮名) / 岡倉天心岡倉覚三(著)