立入たちいろ)” の例文
自分は彼の差したさかずきを受け、すこしずつすすりながら彼の言うところきいて居たが、聞くに連れて自分は彼を怪しむ念の益々ますますたかまるを禁じ得なかった。けれども決して彼の秘密に立入たちいろうとは思なかった。
運命論者 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)