“窘迫”の読み方と例文
読み方割合
きんぱく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
前から識(し)り合っている人のように、少しの窘迫(きんぱく)の態度もなく、歩きながら云われたのである。純一は名刺を出して、奥さんに渡しながら、素直にこう云った。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
柔かき臥床(ふしど)は英雄の死せんことを希(ねが)ふ場所に非ず。誹謗(ひばう)、罵詈(ばり)、悪名、窘迫(きんぱく)は偶(たま/\)以て吾人の徳を成すに足るのみ。見よ清教徒は失意の時に清くして、得意の時に濁れるに非ずや。
信仰個条なかるべからず (新字旧仮名) / 山路愛山(著)
お常の身の上はこれまでより楽にこそなっているが、少しも圧制だの窘迫(きんぱく)だの掣肘(せいちゅう)だのを受けてはいない。なるほど無縁坂と云うものが新に出来たには相違ない。
雁 (新字新仮名) / 森鴎外(著)