突懸つっかか)” の例文
とちょうど寄合わせた時、少し口惜くやしいようにも思って、突懸つっかかって言った、が、胸をおさえた。可厭いやなその臭気においったら無いもの。
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
突懸つっかかり、端に居たやつは、くたびれた麦藁帽むぎわらぼうのけざまにかぶって、頸窪ぼんのくぼり落ちそうに天井をにらんで、握拳にぎりこぶしをぬっと上げた、脚絆きゃはんがけの旅商人たびあきんどらしい風でしたが、大欠伸おおあくびをしているのか、と見ると
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
また礼之進に突懸つっかかる。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)