神風連じんぷうれん)” の例文
お蔭で熊本の話は三輪さんの叔父さんが神風連じんぷうれんに加わったことまでうけたまわった。
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
わたくしどもとても、堅く申せば思想界は大維新だいいしんさいで、中には神を見た、まのあたりぶつに接した、あるいはみずから救世主であるなどと言う、当時の熊本の神風連じんぷうれんの如き、一揆いっきの起りましたような事も
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
川上一派が猿若町さるわかまちの市村座に楯籠たてこもって、まず得意の「板垣君遭難実記」を上演し、つづいて熊本神風連じんぷうれん騒動の「ダンナハイケナイワタシハテキズ」を上演した頃には、その評判がいよいよ高くなって
明治劇談 ランプの下にて (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)