“石菖蒲”の読み方と例文
読み方割合
せきしょうぶ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
玻璃ガラス障子のところへ寄せて、正太の机が移してあって、その上には石菖蒲せきしょうぶはちなぞも見える。水色のカアテンも色のせたまま掛っている。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
馬場裏の往来に近く、南向の日あたりの好い障子のところに男や女の弟子でしを相手にして、石菖蒲せきしょうぶ万年青おもとなどの青い葉に眼を楽ませながら錯々せっせと着物をこしらえる仕立屋が居る。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)