本居宣長もとおりのりながのごときは、三十四、五歳時代の著述なる「石上私淑言いそのかみささめごと」の議論は彼が一生の議論にして、彼が論理は六十を越て、毫も変化を見ざりしがごとく、脳力の固定思想の膠着こうちゃく
絶対的人格:正岡先生論 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)