眩暈心地めまひごゝち)” の例文
時とすると、妙な眩暈心地めまひごゝちに成つて、ふら/\と雪の中へ倒れ懸りさうになる。『あゝ、馬鹿、馬鹿——もつと毅然しつかりしないか。』とは自分で自分を叱りはげます言葉であつた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)