“相良玄鶯院”の読み方と例文
読み方割合
さがらげんおういん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
本所割り下水、もと御典医の蘭学者相良玄鶯院さがらげんおういんの隠宅方来居で、水藩高橋一派の会合があるという。
つづれ烏羽玉 (新字新仮名) / 林不忘(著)
相良玄鶯院さがらげんおういんは、熊手を休めて腰をたたいた。ついでに鼠甲斐絹ねずみかいき袖無着ちゃんちゃんこの背を伸ばして、空を仰ぐ。刷毛はけで引いたような一抹いちまつの雲が、南風みなみを受けて、うごくともなく流れている。
つづれ烏羽玉 (新字新仮名) / 林不忘(著)