白山宮はくさんぐう)” の例文
白山宮はくさんぐうの境内、大きな手水鉢ちょうずばちのわきで、人ごみの中だったが、山の方から、さっと虫が来て頬へとまった。指のさきで払い落したあとが、むずむずとかゆいんだね。
灯明之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)