“痼疾”の読み方と例文
読み方割合
こしつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なおついでにいえば、あのときの獄中生活でできた皮膚病も痼疾こしつとなったかたちで、今なお頭の毛の根はそれが治りきっていない。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
肩の凝るのは幼少の時からの痼疾こしつだったがそれが近ごろになってことさら激しくなった。葉子はちょいちょい按摩あんまを呼んだりした。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
が、その頃痼疾こしつの肺がだんだん悪くなりかけましたので、転地療養の為、妻の実家即ち私の家の所在地なる千葉町へ参ったのであります。
ある抗議書 (新字新仮名) / 菊池寛(著)