“痰喘”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たんせき50.0%
たんぜん50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
芭蕉はさつき、痰喘たんせきにかすれた声で、覚束おぼつかない遺言をした後は、半ば眼を見開いた儘、昏睡の状態にはいつたらしい。
枯野抄 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
熱海へ來て一時よくなつたが、湯に入り過ぎて、こんどは、「氣、逆上シ、胸フサガリ、痰喘たんぜん、臥スモ能ハズ」といふ苦しみ方であり「喘聲ぜんせい、四隣ニ聞ユ」とも誌してある。
折々の記 (旧字旧仮名) / 吉川英治(著)