痰切飴たんきり)” の例文
其以後それからといふもの、私はお和歌さんが好で、母には内密ないしよ一寸々々ちよいちよい、東の店に痰切飴たんきり氷糸糖アルヘイを買ひに行つた。眇目の老人さへゐなければ、お和歌さんは何時でも負けてくれたものだ。
刑余の叔父 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)