“略帽”の読み方と例文
読み方割合
りゃくぼう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
霧雨を含んでしっとり重い略帽りゃくぼうを手にさげ、はりで頭打たぬよう身体をかがめて入って行った。高温のため、眼鏡がふいてもふいても直ぐくもった。
桜島 (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
男の略帽りゃくぼうを拾い上げた。死体の側にしゃがみ、それで顔をおおってやった。立ち上った。息をらしながら、身体をうごかし、執拗に鳴きつづけていたつくつく法師をぱっととらえた。
桜島 (新字新仮名) / 梅崎春生(著)