“畜生奴（ちくしょうめ）” の例文
「畜生奴（ちくしょうめ）、悪いと知って、どこかへ隠れてしまったのだな。だが、いつまで隠れていられるものか。朝になったら、うぬ、どうするか」
魔術師 (新字新仮名) ／ 江戸川乱歩(著)
畜生奴（ちくしょうめ）／＼、犬畜生奴、自分達の悪い事を余所（よそ）にして私を酷（ひど）い目に逢わせる、殿様がお帰りになれば申上げて仕舞おうか、いや／＼若（も）し此の事を表向きに殿様に申上げれば
怪談牡丹灯籠：04 怪談牡丹灯籠 (新字新仮名) ／ 三遊亭円朝(著)
「首でも縊（くく）ると気の毒だから、なんとか恰好をつけておやりよ、畜生奴（ちくしょうめ）」
銭形平次捕物控：071 平次屠蘇機嫌 (新字新仮名) ／ 野村胡堂(著)
『三十分前に念のために覗いてみた時には、ここの椅子に坐っていたんです。ちっとも怪しい様子は無かったんですが……待ちくたびれて、帰りやがったんだ。畜生奴（ちくしょうめ）、どこから失せやあがったんだろう！』
水晶の栓 (新字新仮名) ／ モーリス・ルブラン(著)
畜生奴（ちくしょうめ）と思った。
坑夫 (新字新仮名) ／ 夏目漱石(著)
「いないことがあるものか。大ありの名古屋だ、畜生奴（ちくしょうめ）ッ」
銭形平次捕物控：077 八五郎の恋 (新字新仮名) ／ 野村胡堂(著)
「畜生奴（ちくしょうめ）ッ」
銭形平次捕物控：034 謎の鍵穴 (新字新仮名) ／ 野村胡堂(著)