畜生奴ちくしやうめ)” の例文
「ウルフの畜生奴ちくしやうめ、やつぱり出て来ないな。」と、下村は幾分か失望したやうな口振で言つた。「やつぱり帝国軍艦『伊吹』がこはいのだらう。」
怪艦ウルフ号 (新字旧仮名) / 宮原晃一郎(著)
畜生奴ちくしやうめ! 到頭白状させてやつた。』恁う彼は口に出して言つて見た。が、矢張彼は女から享けた拒絶の恥辱はぢを、全く打消すことが出来なかつた。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
「居ないことがあるものか。大ありの名古屋だ、畜生奴ちくしやうめツ」
「へツ! 魚雷を撃沈するつもりだな。さうはいかないぞ! ——そら、とうとうふねの向を変へたぞ、畜生奴ちくしやうめ!」
怪艦ウルフ号 (新字旧仮名) / 宮原晃一郎(著)
「よし、あの畜生奴ちくしやうめツ、若旦那まで縛らせた——」