甲子夜話かつしやわ)” の例文
甲子夜話かつしやわ」に依れば、評定所の起原は、国初の頃、町中に何か訴訟事がある時に、老職以下諸役人の出席を乞うて、裁許を願うたのに始ったのである。
法窓夜話:02 法窓夜話 (新字新仮名) / 穂積陳重(著)
行智法印ぎょうちほういんという江戸の学者が、もう百年余りも前に述べていますが(甲子夜話かつしやわ六十三)、この人は上総の関村に、おば石があることなどは知らなかったのであります。
日本の伝説 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
甲子夜話かつしやわ」に河童が網にかゝつた話がある。河童の形も見、泣声もきいたといふ記録なのだから、河童に関する文献では異彩を放つてゐるのだが、これが矢張り、この土地の出来事なのである。
日本の山と文学 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
府中江川町三階屋仁右衛門話したり(『甲子夜話かつしやわ』)。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
甲子夜話かつしやわ。長崎県北松浦郡田平村)
日本の伝説 (新字新仮名) / 柳田国男(著)