“狂躁”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きょうそう90.9%
キヤウサウ9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
狂躁きょうそう状態の内面描写——ことに正常な意識と病的な意識との並存状況の精緻せいちきわまる浮彫りにおいて、古典的価値を有するものとされている。
信念の根のない熱情を強いて振おうとする姿は狂躁きょうそうにしか見えなかった。彼のねがいと満足とは六月二日の一火をもってもう果されていたのである。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
軍ヲ見給フコト、神ノ如ク、戦フヤ果断、守ルヤ森厳、度量ハ江海カウカイノ如ク、オン眼ハ常ニナゴミ給ヒ、イカナル困難ノ時ニアリトモ、イタヅラニ狂躁キヤウサウ御唇オクチヲヒラキ給ヘルタメシアルコトヲ知ラズ
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)