狂暴きょうぼう)” の例文
ロボの一とうは、非常に数が多いようにいわれているが、私の調べたところでは、五、六頭にすぎないようだ。しかし、どれもこれも狂暴きょうぼうなやつばかりである。
わたしは、冷静で自制力の強い父が、時々発作的ほっさてき狂暴きょうぼうさを見せることは知っていたが、それにしても今しがた見た光景は、なんとしても合点がてんがゆかなかった。
はつ恋 (新字新仮名) / イワン・ツルゲーネフ(著)
その頃から、パリスカスの主人、カンビュセス王も次第に狂暴きょうぼう瘋癲ふうてんの気に犯され始めたようである。彼は埃及王プサメニトスに牛の血を飲ませて、これを殺した。
木乃伊 (新字新仮名) / 中島敦(著)
それは、その時ほど狂暴きょうぼうなものではなかった。しかし、それだけに、胸のしんに何か食い入るような気持だった。彼はもうお芳と俊三とを見ている勇気がなくて、ひとりでに眼を恭一の方にそらした。
次郎物語:02 第二部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
四角四面の地主じぬし屋敷にい立って、一人ぼっちの生真面目きまじめな教育を受けてきた少年のわたしは、こうしたらんちき騒ぎや、ほとんど狂暴きょうぼうともいうべき無遠慮ぶえんりょな浮かれ気分や
はつ恋 (新字新仮名) / イワン・ツルゲーネフ(著)