物集もずめ)” の例文
暇乞のためだから別段の話しも出なかったが、ただ門弟としての物集もずめの御嬢さんと今一人北国ほっこくの人の事を繰り返して頼んで行った。
長谷川君と余 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
創刊後満一ヶ年を経て私が入社して事務を手伝ふやうになつたときは既に木内、物集もずめ、中野、保持やすもちの諸氏とは顔を合すことは全くなかつたのでした。
最後にダンチェンコのために宴会をやるつもりだから出席してくれろという事と、それから物集もずめの御嬢さんを、自分がいなくなったら托したいという二件を依頼した。それで分かれた。
長谷川君と余 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)