“牛込築土”の読み方と例文
読み方割合
うしごめつくど100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
部下の御家人で那見なみ市右衛門という老人を仮親かりおやに立て、名を園絵と改めさせて、牛込築土うしごめつくどまんに近い神尾方へ送り込んだのだった。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
大正七年の暮われ先考の旧居を人に譲り琴書を築地の僦居しゅうきょに移せし時、しんは年漸く老い、両眼既におぼろになりしかば、そのせがれの既に家を成して牛込築土うしごめつくどに住みたりしをたより
礫川徜徉記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
牛込築土うしごめつくど前の、此の大勝棟梁のうちへ出入りをする、一寸ちょっと使へる、岩次いわじと云つて、女房持、小児こどもの二人あるのが居た。飲む、買ふ、つ、道楽はすこしもないが、たゞ性来の釣好きであつた。
夜釣 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)