“牛行司”の読み方と例文
読み方割合
うしぎょうじ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「困りものだな。荷物を付け出さなかったら、お前たちはどうして食うんだ。牛行司うしぎょうじにあったらよくそう言ってくれ。」
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
この界隈かいわいに顔を知られている牛行司うしぎょうじ利三郎だ。その牛行司は福島から積んで来た荷物の監督をして、美濃みの今渡いまどへの通し荷を出そうとしているところであった。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
峠村の牛行司うしぎょうじで利三郎と言えば、彼には忘れられない男の名だ。かつて牛方事件の張本人として、中津川の旧問屋角屋かどや十兵衛を相手に血戦を開いたことのある男だ。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)