“燧袋”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひうちぶくろ81.3%
ひうち18.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あまり珍しいので燧袋ひうちぶくろの中に入れて持って帰りますと、もう途中からそろそろ大きくなり始めたといっております。(奇談雑史。千葉県印旛郡根郷村)
日本の伝説 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
燧袋ひうちぶくろを出して下さい」と菅田平野が云った、「——さっきちょいとした事があって提灯を消したんです、ああ、そこに人間が転がってますから気をつけて下さい」
日日平安 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
やがて腰から莨入をぬき、燧袋ひうちをとりだした、彼は国家老就任のときの華やかな祝宴と、その費用を計算しはじめた。
(新字新仮名) / 山本周五郎(著)
年上のほうが莨入たばこいれ燧袋ひうちを出し、なたまめきせるでゆうゆうと一服つけた。
風流太平記 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)