煩悩心ぼんなうしん)” の例文
暗夜の海にもたとへようず煩悩心ぼんなうしんの空に一波をあげて、いまだ出ぬ月の光を、水沫みなわの中に捕へてこそ、生きて甲斐ある命とも申さうず。
奉教人の死 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)