“無慚”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
むざん97.8%
ムザン2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こんな無慚むざんな裏切りはない、どれほど非情な人間にも、こういう酷薄なまねはできないだろう、杉永のためにも生かしてはおけない。
失蝶記 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
土煙がだんだん静まって、無慚むざんにも破壊した車体が見えてきた。車体は裏返しになり、四つの車輪が宙にがいているように見えた。
蠅男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
それにしても無慚ムザンなのは、孫を固く抱いたまゝ黒くなつて居たと言ふ——その、人をせつながらせる姿が、思ひがけなく、吾々の魁車像に割りこんで来てしまうたことである。