無上ムシヤウ)” の例文
ユカは低いけれども、かいてあるにはあつた。其替り、天井は無上ムシヤウに高くて、シカカヤのそゝけた屋根は、破風ハフの脇から、むき出しに、空の星が見えた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
ゆくりない日が、半年の後に再來て、姫の心を無上ムシヤウの歡喜に引き立てた。其は、同じ年の秋、彼岸中日チユウニチの夕方であつた。姫は、いつかの春の日のやうに、坐してゐた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
ゆくりない日が、半年の後にフタタビ来て、姫の心を無上ムシヤウの歓喜に引き立てた。其は、同じ年の秋、彼岸中日チユウニチの夕方であつた。姫は、いつかの春の日のやうに、坐してゐた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)