烏木こくたん)” の例文
その優しく愛らしく、ちと塵滓じんしを留めざる美しさは、名匠ラフアエロが空想中の女子の如し。烏木こくたんの光ある髮は、美しくなかだかなる額を圍めり。深黒なる瞳には、名状すべからざる表情の力あり。
或ひは烏木こくたんを指せりとし註釋者の説一ならず
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)