為立シタ)” の例文
旧字:爲立
乾坤坊良斎の講釈「小堀家騒動」を本筋として、八百屋お七の世界に持ちこんで所謂実録物らしく為立シタてた狂言である。
草双紙と講釈の世界 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
ヒダを作るのにを持つた女などが、何でもないことで、とりわけ重宝がられた。袖の先につける鰭袖ハタソデを美しく為立シタてゝ、其に、珍しい縫ひとりをする女なども居た。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)