それだから、登山車が灰円錐体くわいゑんすゐたいに掛かつてからは、眺望が全くかなはず、車は雲霧のなかを走つて、やうやく頂上に達した。
ヴエスヴイオ山 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)