灯火とうくわ)” の例文
旧字:燈火
灯火とうくわのつきはじめるころ、銀座尾張町の四辻で電車をおりると、夕方の澄みわたつた空は、真直な広い道路に遮られるものがないので、時々まんまるな月が見渡す建物の上に、少し黄ばんだ色をして
町中の月 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)