“潮霧”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ガス75.0%
がす25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夜になると潮霧ガスが深くこめて、街を歩くと服がしっとりとするようであった。街中の灯が、潤んで見えた。三分おきに街の上では霧笛が鳴った。
帯広まで (新字新仮名) / 林芙美子(著)
風が東に𢌞つて潮霧ガスが襲つて來るのだと氣がついた時には、その黒かつたものは黒眞珠のやうな銀灰色に光つて二三町と思はれる距離に逼つてゐた。
潮霧 (旧字旧仮名) / 有島武郎(著)
釧路くしろへ着いたのが八時頃で、驛を出ると、外國の港へでも降りたやうに潮霧がすがたちこめてゐた。雨と潮霧で私のメガネはたちまちくもつてしまふ。