漁師原れふしばら)” の例文
海に最も近い沖ノ端の漁師原れふしばらには男も女も半裸体のまま紅い西瓜をむさぼり、石炭酸の強い異臭の中に昼は寝ね、夜は病魔退散のまじなひとして廃れた街の中
水郷柳河 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
海に最も近い沖ノ端の漁師原れふしばらには男も女も半裸體のまゝ紅い西瓜をむさぼり、石炭酸の強い異臭の中に晝は寢ね、夜は病魔退散のまじなひとして廢れたまちの中
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)