“溘然”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かふぜん75.0%
こうぜん25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かうして、古今にりんを絶した俳諧の大宗匠、芭蕉庵松尾桃青たうせいは、「悲歎かぎりなき」門弟たちに囲まれた儘、溘然かふぜんとして属纊しよくくわうに就いたのである。
枯野抄 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
盛なる友誼と盛なる師弟の恩義と盛なる社交の空気との中に溘然かふぜんとしてこの世を去つて行つた。
尾崎紅葉とその作品 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
という辞世の一句も哀れや六十一歳を一期いちごとして溘然こうぜんこの世を去られた。
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)