淵辺ふちべ)” の例文
淵辺ふちべはそのままつい、行儀を作って、辞儀をした。下郎習性と、自分でも歯がゆかったが、どうしようもなく
なんといたせ、大塔ノ宮をあやめまいらせたことは申しわけない。下手人淵辺ふちべにはとがもない。当然そちの犯した逆罪だが、この尊氏も同罪たるはまぬがれ難い。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、旗本の一士、淵辺ふちべ伊賀守という者を、なぜかわざわざ、人なき所へさしまねいた。
やがて、淵辺ふちべが身を地からがすように立つと、直義もまた。