涿郡たくぐん)” の例文
玄徳の父母祖先の墳墓つかは、すべて涿郡たくぐんにあるので、母公は、婿の孝心をよみし、それに従うのはまた、妻の道であると、機嫌よく夫婦ふたりを出してやった。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わたくしは、漢室の鄙徒ひと涿郡たくぐんの愚夫。まあ、そんな者でしかありません。先生の大名は、耳に久しく、先生の神韻縹渺しんいんひょうびょうたるおすがたには、今日、初めて接する者です。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
でも、ひとたび臣下の群れに落ちた涿郡たくぐんの一村夫である。普天のもと率土そっとひん
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
涿郡たくぐん校尉こうい鄒靖すうせい
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)