“流寓”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
りゅうぐう64.7%
るぐう23.5%
さすらえ5.9%
りうぐう5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして再び越前の貧屋へ帰ってみると、糟糠そうこうの妻は留守のまに病死し、従兄弟いとこの光春も、他家へ流寓りゅうぐうし、赤貧は以前のままな赤貧であった。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
知らぬ他郷に流寓るぐうするはずもないのですから、来り人とあってはどうで碌なものでないと思われても、彼らにとってはまったく致し方がなかったのです。
ハクストハウセン(上に引いた書)がペルシアの俗談と書いたは、支那の伏羲流寓さすらえて、ある富んだ婦人に宿を求めると、卑蔑さげすんで断わられた。
私が不精ぶしやうで返事をせぬのを、君は意に介せない。津下君は私に面会してから、間もなく大学を去つて、所々に流寓りうぐうした。其手紙は北海道から来たこともある。朝鮮から来たこともある。
津下四郎左衛門 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)