水神すゐじん)” の例文
「それが解らないから不思議で、——何しろ竹屋の渡しから水神すゐじんまで三遍半歩いちや、大概の團子腹がたまりませんよ」
左岸に鶯巣うぐすの山村を眺めながら、いつしかこの地方特有の領家片岩の露出区域に、峡流カニヨンを南へ南へと導いて、水神すゐじんの大滝にかゝる、渦と渦とが、ぐるぐるめぐりに噛み合ひ
天竜川 (新字旧仮名) / 小島烏水(著)
向嶋水神すゐじんの茶屋にて
自選 荷風百句 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
水神すゐじんの森の中で、花時は大した繁昌ですが、そのお銀と申す、如何はしい女におぼれ、家を外にいたしますので、この春から一と間に押し込め、窮命きうめいをさせて居りました。