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毱
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まり
ふりがな文庫
“
毱
(
まり
)” の例文
スポーンと
紅葉
(
こうよう
)
の
茂
(
しげ
)
りへおちた
梅雪
(
ばいせつ
)
のからだは、
毱
(
まり
)
のごとくころがりだして、土とともに、ゴロゴロと
熊笹
(
くまざさ
)
の
崖
(
がけ
)
をころがってきた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そうして雑草を踏みしだいて駈け廻ったり、ゴム
毱
(
まり
)
をはるばると投げ上げたりする輝かしい遊びからも彼はすっかり遠ざかってしまった。
青草
(新字新仮名)
/
十一谷義三郎
(著)
染八の肩から、こう
蹴鞠
(
けまり
)
の
毱
(
まり
)
のような
物体
(
もの
)
が、宙へ飛びあがり、それを追って、深紅の布が一筋、ノシ上がった。切り口から吹き上がった血であった。
血曼陀羅紙帳武士
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
悠々とゴム
毱
(
まり
)
を拾ったり何かしているので、相手がコートに
匍
(
は
)
い付いて笑っているが、それでもまだわからない。
ビール会社征伐
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
昔
噺
(
ばなし
)
をしたり、
毱
(
まり
)
をついたり、
草双紙
(
くさざうし
)
を讀んだり、綾取りをしたり、雨降り續きでお客がないから、何しろ退屈でせう、——頬つぺたを嘗められたのはおまけですが、三度々々が
店屋物
(
てんやもの
)
銭形平次捕物控:314 美少年国
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
(これで勝負は片付いた)宗三郎の体
毱
(
まり
)
のように、駕籠の中へ飛び込んでしまったのである。
任侠二刀流
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
と云いながら、阿斗の体を、
毱
(
まり
)
のように草むらへほうり投げた。
三国志:07 赤壁の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
毱
部首:⽑
12画
“毱”を含む語句
手毱唄
毱栗頭
蹴毱