歩幅ほはば)” の例文
私は、ふと未来永劫みらいえいごうこの森の中に、大きな大きな円を描いて歩きつづけているのではないかと疑い始めた。外界の何物よりも私自身の歩幅ほはばの不確実が恐しかった。
火星の運河 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
それから少し歩幅ほはばをおいて、長戸検事を先に、残り係官一行が五、六名つきしたがっている。
金属人間 (新字新仮名) / 海野十三(著)